
我が家のわんこは、認知症のシニア犬でした。
夜鳴き、徘徊、ごはん問題、介護など、
さまざまな問題に対して試行錯誤をしてきました。
そのシニアわんこが、末期の膵炎と老衰で、虹の橋に旅立って約10日。
あの子のことを思い出しながら、
今の気持ちをそのまま、記録してみようと思いました。
この記事では、
わんこたちと暮らす中で感じた正直な気持ちや、
当時はうまく言葉にできなかった迷いや不安を、
そのままの形で綴っています。
同じように悩んだり、戸惑ったりしている方の
「私だけじゃなかった」と思える時間になれば幸いです。
わんこと自分のために「続けられる小さな供養」
わんこが旅立って約10日。
お見送りをしてからも、しばらく私は『気を抜くと涙が止まらない』
そんな毎日を過ごしました。
仕事をしていても。
通勤の電車に揺られていても。
同居わんこのお世話をしていても。
元気な頃のわんこの姿がフラッシュバックして、
涙が込み上げてくるのです。
『涙は弱さではなく、心が壊れないようにする自然な治癒』
その言葉を知ってから、わんこを供養しながら、
心を治癒する方法を模索しはじめました。
感情と涙がコントロールできない私を少しずつ救ってくれたのは、
「わんことのつながりを感じられる、小さな供養」でした。
お線香の香りにつつまれて「泣く」「話す」時間を作ったこと
お線香の香りや煙は、
あちらの世界と現世をつなぐ役割があるそうです。
わんこが迷うことなくあちらの世界に旅立てるように。
私自身が穏やかにわんこをお見送りできるように。
起床後と就寝前。
お線香を手向けることを習慣にしました。
お線香のやさしい香りを感じながら、わんこの写真と向き合う。
手を合わせて『話しかけ』ながら、『泣く時間』を作りました。
「今までありがとう。でも、やっぱり寂しいよ。」
「元気に過ごせてる?楽しく過ごせてる?」
「おやすみ。ゆっくりやすんでね。」
お線香の香りと煙に包まれる時間は、
自分の素直な感情に正直になるようにしました。
わんこに伝えたいことや想いを『言葉にする』ようにしました。
正直な気持ちを『言葉にする』。
我慢せずに『泣く』。
お線香の香りを感じながら、
お線香の煙ごしにわんこの写真を見てぼんやりと過ごす。
そうすることで、少しずつ自分の気持ちが落ち着いてきて、
感情が静かに整うようになりました。
当初は、涙がボロボロの状態で、弱音ばかりだったけど。
少しずつ、泣かずに感謝を伝えられるようになりました。
仕事や日常の場で、感情や涙をコントロールできるようになりました。
同居犬と一緒に、穏やかな気持ちで写真に向かえるようになりました。
もちろん、気持ちには波があります。
朝と夜のごあいさつは欠かしませんが、
心がしんどい日は、お線香を手向ける回数を増やします。
この、『心の状態に応じてわんこを訪ねる』というスタンスにしてから、
わんことのつながりを感じることができ、気持ちが楽になりました。
供養は、気持ち。自分のペースが大切です。
小さなスペースを作って「これからもずっと一緒に」
リビングに「わんこスペース」を作りました。
骨壺を中心に、メモリアルグッズや写真やお花を置きました。
今までも。これからも。「一緒に」
心のままに、わんこを感じることができる場所。
笑顔で首をかしげるかわいいお写真。
私にとってかけがえのない安心できる場所になりました。
同居犬が「わんこスペース」を見ていると、
「今、遊びにきてるのかな?」なんて、心がほんわかします。
写真を整理して見返す「宝物のような時間に感謝」
わんこの写真を整理して、見返すことができるようにしました。
精神的にキツイ日は、無理に見返すことはしません。
「今日は見られそう」という日だけ見返す。
これまでの写真を見返すことで、
わんこがくれた「宝物のような思い出と時間」に感謝できます。
うちの子になってくれた、あどけない子犬時代。
全力で駆け回ったドッグラン。
毎年、特別なごはんを食べていたお誕生日。
毎日、一緒に寝てくれたこと。
毎日、お見送りしてくれたこと。
毎日、お出迎えをしてくれたこと。
いつだって、寄り添ってくれたこと。
大好きだったドライブ。
思い出が詰まった旅行や観光地。
キャリーもゲージもだっこ紐も愛おしい。
やんちゃすぎて、大怪我をした時のこと。
認知症を発症してとまどった時のこと。
加齢とともに増えた問題を、一緒に乗り越えたこと。
全部。全部。
大切でかけがえのない思い出で。
わんこがくれた宝物の時間です。
写真を見返していると、やっぱり涙が出てきます。
わんこが、心を治癒してくれているのだと思い、
感情にまかせて泣くようにしています。
お花を絶やさない「優しい空間でわんこと過ごす」
私は普段あまり「お花」に興味があるタイプではありません。
でも、動物病院から届いた生花を置いて気がつきました。
お花があるだけで、部屋の空気が優しくなります。
優しい空気でわんこを包んで送り出してあげたい。
優しい空気で自分自身の心を癒したい。
そこで、「お花」を絶やさないようにしました。
生花はどうしても「処分」する時期が訪れます。
何だかお花に申し訳ない気がしました。
そこで、プリザーブドフラワーで祭壇を飾ることにしました。
わんこのイメージカラーだった色のお花を中心に。
わんこをイメージして、可愛くて華やかなお花を選びました。
あれこれと、プリザーブドフラワーを選ぶ時にも、
必ずわんこを思い出します。
そんな時間もかけがえのない時間です。
「時間と涙は、少しずつ心を治癒していく」
わんこを失った悲しみは、時間だけで癒えるものではありません。
でも、「わんことのつながりを感じられる、小さな供養」を通し、
わんこが、少しずつ心を整えてくれているうに感じます。
泣く日があってもいい。
続けられない日があってもいい。
向き合えない日があってもいい。
わんこを大切に想う気持ちが、何よりの供養だと思います。
これまでも。
これからも。
わんこは、私のそばにいてくれる。
そう信じて、少しずつ前を向けるように。
まとめ:今、振り返って
あの時の私は、
きっと精一杯だったのだと思います。
この記事が、
誰かの「わかる」「同じ気持ちだった」に
そっと寄り添えたら、それで十分です。
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